Berumonta’s blog

猫が好き過ぎてたまらないネコバカの半生を綴っていきます

初めての猫との出会い その1

私が初めて猫を家で飼う、という考えてもみなかった出来事の

思い出話などを書いてみようと思います。

 

それは、今から25年ほど前に遡ります。

仕事をしている中で、1時間おきに5分だったか、

10分の小休憩が取れた会社での出来事でした。

 

 季節は夏、8月でした。

 会社の店舗の建物の外には、自動販売機が常時設置されていまして、

 みんなは、小休憩の時にここで缶コーヒーなどを買っていました。

 そんなある日、販売機と店舗の外壁にやや大きめのキジシロの猫が

 隙間に入り込んでいて、何やら訴えかけるように啼いていました。

 

横に県道が通っていて、「危ないな〜」「どこから来たのだろう」とだけ

思ったのを今でも記憶しています。

 

 主任さんが猫を店長がいなかった事もあって、

 それなりに時間をかけて無事保護してくれていました。

 ちょっとしたサボり、いえいえ猫命救助活動でしょうか。

 

数分もしないうちに、主任が私の所へやってきてこう言ったのです。

『皆んなは、アパートから来ているので、一軒家はTさんだけだから

ひとまず今日は連れて帰ってくれない?』

『家で飼ってもいいし、車とかが来ないような場所に捨ててきてもいいからさ』と。

 

 この時の猫(♂)が、我が家で、そして私の人生の後半に潤いと彩りを与えてくれる

 猫人生の幕開けとなるとは、まだ誰も(本人さえも)知るよしがありませんでした。

 名前はオリオン 未去勢の野良でしたが人になれている感じでもありました。

 特筆することは、驚くほどにノミが大量にいた事でした。

 休みの日に、近所の動物病院へ診察・診断するべく連れて行っています。

 名前の由来は「メン・イン・ブラック」という洋画が数日前にTVで放送された

 ばかりでして、映画の中盤くらいから〈オリオンの首輪〉という何かを、

 悪い異星人たちが必死になって探しているというシーンがあります。

 登場人物ばかりに気を取られていたら、〈猫(茶トラ)〉が重要な役割?

 として話の中に登場してきます。

 その時の〈オリオン〉という響きがまだ頭に残っていたのでしょう、

 私は直ぐに命名しました。

 

  数カ月後の冬には、秋に生まれてまだ250gくらいの猫を

  再び押し付けられる事になり、お兄ちゃん猫オリオンと、

  妹猫ミルクの2匹が一緒に生活を始める事となりました。

  ミルクは同じ柄の兄妹猫と2匹で、寒かったのでしょうか一緒に

  丸まって、寄り添いじっとしていた所を保護されていたそうです。

  お兄ちゃんの猫は、同僚の方のお友達が引き取ってくれました。

 

 まだ小さかったミルクは、いつもオリオンのお腹のあたりで眠っていました。

 そんな光景を仕事から帰って見ると、疲れているのを忘れさせてくれたものです。

 ある時、家に帰って部屋に入りあたりを見渡すと、ミルクだけが見当たりません。

 私が仔猫特有の少し甲高い鳴き声をまねてみましたら、山積みになっていた

 週刊誌の山と山のちょっとした隙間から「ミャゥ〜」といって、

 頭だけを出してくれたのも、とっても可愛らしくて今でも思い出します。

 ミルクの名前は、帰りが遅くなってコンビニに仔猫専用のミルクを

 取り扱っていなかったこともあり、人間用の牛乳と水を2つ小皿に

 用意いてあげて、どちらを飲むのだろう?と猫にまかせましたところ、

 牛乳を飲み始めたので「ミルク」と命名しました。

 *人間が飲む牛乳は猫にはダメだということを、後に本で知りました。

 ご飯の方はひとまず成猫用を与えていて、後日仔猫用を買い求めています。

 

この2匹との暮らしは、家族にとっても悪くなかったみたいで

それはそれは可愛がられていました。

そんな出会いから、猫との日々の暮らしが始まりました。